高貴な雰囲気漂うホワイトタイガーのジョセフィーヌくん。 中綿が減ってぐったりしているのと、足の刺しゅうのほつれを治療しにご来院されました。
ジョセフィーヌくんの背中にはこんな穴が。 こちらはケガではなく元々のもので、実はジョセフィーヌくんは体の中にティッシュを入れることができるティッシュカバーぬいぐるみなのです。
お腹側にはファスナーがついていて、ここからティッシュボックスを入れることができます。 中からよく見てみると、うっすら中綿がダマになっている部分がわかります。 ジョセフィーヌくんの中綿は、このようにダマができて固まってきている状態でした。 手足に長い間入っている中綿は、取り出すと細長い形に固まっていることがよくあります。
中綿が固まってしまうと、柔らかさやがなくなったり、ボリューム感が減って見えたりします。

綿のボリュームがなくなったため手足や首がだらんとしていたジョセフィーヌくんですが、綿を詰め直すとこんなにシャキッとした姿勢になります。

頭を支えきれなくなっていた首が安定し、真っ直ぐ前を向くことができるようになりました。

後ろ姿はこんな感じに。

後ろ足にも力強さが戻って、よりトラさん感が増しました。

また、足の刺しゅう糸がほつれていたのも直して、足の形が綺麗に整いました。 お風呂もご希望とのことで、クリーニングとブラッシングも行いました。
ジョセフィーヌくんの頭部は、発泡スチロールを芯にして形作られていたため、頭をお水に浸けるのはリスクがあると判断。
そのため、今回は体部分のみ半身浴していただき、頭はタオルを使ってさっぱり拭いてあげることに。 タオルを使ったケアは、素材や生地状態によって通常のクリーニングが難しい患者様向けの施術ですが、お体の構造によってはこのように使い分けることも可能です。
全ての治療を終えて元気になったジョセフィーヌくん。
最後にティッシュを入れた時の状態も確認を行います。ティッシュが入るとこのようになります。 ティッシュを入れてもきちんとファスナーが閉まることを確認しながら中綿を詰めています。
このような機能性を兼ねた患者様の場合は特に、お家での過ごし方に合わせて仕上がりを調整しておりますので、「中に○○を入れて使っています。」「何も入れない状態でふっくらな形にしたい！」といったご家族様ならではのご要望は治療の大切なヒントになります。

今回はティッシュボックスありでも無しでも程良いバランスになるよう綿を入れています。 (ティッシュ箱を気に入ってしまったジョセフィーヌくん。)

治療を終えて、凛々しさがアップしたジョセフィーヌくんでした♪