日向ぼっこが大好きなバクのピンちゃん。 瘦せてきてしまった体が気になるのと、お風呂に入ってみたいとのことでダイアンぬいぐるみ診療所へ来てくれました。
ピンちゃんの体に入っていた中綿は、ダマになっていてポソポソの質感に。 ギュッと圧縮されてしまい、全体のボリュームもかなり減っていました。
ピンちゃん本人もびっくり。 全体の中綿を詰め直すと、体のシルエットはこのように変化します。

中綿が減り皮膚(生地)が余っていたためにできていたシワがなくなり、ハリのある丸い背中になりました。
また、背中や手足の生地の繊維が飛び出てしまっていた糸引きも、内側へ入れ込む治療で目立たなくなっています。

ピンちゃんの皮膚はパイル時なのでファーのように毛が抜けることはありませんが、生地のループがどこかに引っかかると、その部分が伸びてしまいます。完全に元のようにループを戻すことは難しいですが、伸びたループを生地の裏側に出すだけでも、表からの見た目は目立ちにくくなります。
　
中綿取り替え後の、横から見たシルエットはこんな感じ。

力なく見えていた手足の付け根も、ピッと伸びました。
ピンちゃんのように丸っこい体つきのぬいぐるみは、ボリューム感が要でもあるので、中綿のへたりによる変化を感じやすいのではないでしょうか。
ふにゃっと曲がっていた足の付け根もピシッと、後ろ姿までふっくらです。

さらに、お風呂では特に気になっていたお顔の黒ずみが改善されました。

汚れに関しては、種類や付着してからの年数などによっても落とせるかが左右されます。
今回は、何度かお顔部分を集中的にクリーニングすることで大部分は落とすことができました。

クリーニングによる汚れやシミの見た目的変化については、患者様によって差があるため保証はできませんが、日常生活で付着する生地表面の細かなホコリなどが除去されるため、長い間ご家族様と一緒に過ごしているぬいぐるみさんにはぜひおすすめしたい施術です。
すっかり健康的な姿になったピンちゃん、退院後も大好きな日向ぼっこをたくさん楽しんでね。