ブータくんの愛くるしいお顔ですが、お鼻の表面がやぶれて中のプラスチックがむき出しになっていました。
また、両頬のおヒゲの傷みも見られました。 before
お鼻は土台のプラスチックが残っているため、覆っているフェルトを新しくして付け直すことでよみがえりました。
今回は土台が同じものなので、大きさなどはほぼ変わらない仕上がりとなりました。
また、ヒゲは完全に新しいものへ取り替えています。へたりのないピンと張ったネコちゃんらしいおヒゲですね。 after
お顔以外では、右足の刺繡糸がほつれてとび出してしまった症状も。 before
こちらは、刺繡自体をし直す治療となるため、右足全体が新しい糸に変っています。 after
ぬいぐるみの印象に最も影響すると言えるのが、中綿の治療。
中綿がへたってしまったぬいぐるみは、うなだれてぐったりとして見えてしまいます。
今回のブータくんも、中綿の減りや偏りによって、バランス良く座れない状態になっています。 before
全体の中綿を新しいものに詰め直しし、ふっくら健康的な姿に。
まっすぐ安定して座れるようになりました。 after
また、ブータくんはお風呂(クリーニング)も希望していましたが、目が革や合皮製であるため、水に直接浸してのお風呂は体への負担が大きいと判断しました。このように、お体の特徴やご容態によっては通常のクリーニングが難しい場合もあります。
ダイアンぬいぐるみ診療所では、そのような患者様には、濡らしたタオルを使って表面を拭き取るケアをご提案しております。
ダイアンぬいぐるみ診療所の患者様第一号となってくれたブータくん。
私たちのまだまだ模索中な撮影にもにっこり付き合ってくれる、心優しい子なのでした……。