過積載の罰則| 2022.1.30
最大積載量とは。過積載の危険性や罰金・違反点数
トラックの後方を走っていると最大積載量○○○kgなどと書かれたステッカーが貼ってあるのを見たことがあると思います。最大積載量は一般のドライバーには馴染みのない用語ですが、運送業などに従事するドライバーたちにとっては、業務上とても重要な用語です。ここでは最大積載量について詳しく解説します。
最大積載量とは
最大積載量とはその名の通り、トラックの荷台などに積むことができる荷物の最大重量のことです。最大積載量を超えると大きな事故の原因となり罰則の対象にもなります。
貨物車の場合、車検証には最大積載量と車両総重量が記載されていますので、先に車の重量について解説しましょう。
車両重量
車体本体にガソリン(満タン状態)、エンジンオイル(規定量)、冷却水(規定量)、バッテリー、架装(車両などに積載されている装備)などを足した重量のことで、すぐに人が乗って運転できる状態の車の重さのことをいいます。
車両総重量
乗用車の場合、上記の車両重量に加え、乗車定員全員が乗った状態、貨物車の場合、さらに最大積載量を積んだ状態での重さのことをいいます。
トラックなど貨物車の車両総重量の計算式は以下の通りです。
車両総重量の計算式
車両総重量=車両重量+(乗車定員×55kg)+最大積載量
最大積載量の目安を知ろう
トラックなどに最大積載量を上回る大量の荷物を積むことは、過積載という違法行為にあたります。
国土交通省によると過積載の大型車両は、通行台数の0.3%ですが、道路橋の劣化に与える影響は全交通の約9割となっています。また、通行する特殊車両の約3割が過積載車両となっています。
過積載をした場合、道路交通法や貨物自動車運送事業法などの法律に基づいて、罰則の対象は車両の運転者だけでなく、運送事業者、荷主にまで及ぶことがあります。